人間健康科学研究科

看護科学域

種吉 啓子

小児看護における家族支援

子ども、家族、摂食障害

  • 種吉 啓子

  • Keiko Taneyoshi

研究概要

拒食症や過食症といった摂食障害は体型の変化だけでなく、栄養不足による脳の委縮、ホルモンバランスの崩れ、成長障害などを招き、最悪の場合は死に至る疾患である。また、原因は、心理的要因、文化・社会的要因、生物学的要因などが複雑に絡み合って発症すると言われている。近年、発症が低年齢化していることや患者数が増加していること、さらに、妊娠や出産などのライフイベントをきっかけとして再発することなども指摘されている。さらに、子どもが摂食障害になった場合には、子どもの健康と家族生活は相互に関係することから、子どもの身体的治療と合わせ、家族支援も必要であると言える。そこで、効果的な家族支援について明らかにするため、医療機関の協力を得て、外来通院をする家族への面接調査を実施した。
この面接調査により、多くの摂食障害のある子どもの家族は、子どもの発症により家庭内は戦争のような状態になり、家族全てを巻き込んで危機的状況を迎えることが明らかになった。しかし、反面、子どもの身体の回復への支援はもちろんであるが、両親が親役割を遂行できるように支援することで、摂食障害のある子どもの回復を促進させることも明らかになった。今後は、より効果的で具体的な家族支援について探っていきたいと考えている。

最近のトピックス

今後の展望

摂食障害のある子どもの治療には、医師、看護師、心理士、栄養士など、様々な分野の専門職が携わるが、他の専門職に比べ看護師の研究は少ない。しかし、最も子どもの傍にいるのは看護師であり、その役割は重要であると考える。
また、小児看護は、子どもの身体面だけではなく、成長発達を踏まえた看護が必須であり、さらに、その看護の対象には家族も含まることは言うまでもない。これは、摂食障害のある子どもの看護にも言える。しかし、他の分野に比べ研究の蓄積が少ないため看護師にとっても戸惑いの多い分野であり、より深い研究が必要であると考えている。

産業界や自治体の課題のうちで、適用可能な例 子どもと家族への支援、学校保健

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